自己啓発、自己肯定感をアップするセミナーに参加すれば、この自分を責めるクセはなくなるのかな?変われるかな・・。
もしそのような気持ちがあって、自己啓発系や自己肯定感アップのセミナーを検討していたり、本をたくさん読んでいたらちょっと待ってください。
一歩間違えると、今から良くなる変化ではなく、自分を責めるクセが悪化してしまうこともあります。
心の状態・思考のクセのタイミングを知ると、焦らずあなたに合う方法で自分責めループから抜け出し、変わりたい自分になっていけます。
【自己啓発が向いている人と向いていない人の違い】
現在、心弛び(こころゆるび)講座をご受講されている方の中には、「自己啓発のセミナーを探していたんだけど、何が良いのかわからないんです」と、最初のご相談時に話される方がいます。
そもそも自己啓発とは何か、改めて意味を調べてみました。
自己啓発:
本人の意思で、自分自身の能力向上や精神的な成長を目指すこと。また、そのための訓練。(デジタル大辞泉より引用)
ここからわかるように、自己啓発は能力の向上や精神的成長を目指す、目標に向かっていくような状態です。
例えば、庭はつねに手入れされた芝生、ふかふかの栄養がたっぷりの土で新しい芽が出てくるような状況と同じになります。
そのため、自己啓発系のセミナーや講座・コーチングは、すでに心の状態にモヤモヤがなくスッキリとしていて、なりたい未来像やこうしたい!というイメージをハッキリとお持ちの方に向いています。
周りの目や評価があっても、自分の未来へ向かい進んでいける心の状態です。
一方、「自分なんか」「どうせ自分は」「自分にはできないんじゃないか」という負の感情が大きい方や、もともと自分を責めてしまうクセがある方は、自己啓発系セミナーや講座・コーチングは向いていません。
このような方の心は、例えば、庭のあらゆる草が伸び放題になって、地面が見えない。地面もカチカチでこれからしっかり耕して、栄養をいれたふかふかの土に整えていく状況と同じです。
これまでの経験の中で積み重ねてきた思考のクセや行動パターンで心が埋め尽くされているので、まずは心をゆるめていくことが先決になります。
なぜなら、これまでの思考のクセや行動パターンで埋め尽くされた心にはもう隙間がありません。
さらに、カチカチになった栄養不足の土=【心の状態】では、たとえいい種=【いい知識・方法など】を蒔いたとしても、芽を出す=【望む状態になる】ことが難しいのは想像し易いのではないでしょうか。
そのため、後者の自己啓発ではないタイミングの人が自己啓発系のセミナーや講座を受けると、最初は気合が入っていて頑張れますが、徐々に心に疲れがたまっていきます。なりたい未来像はあるものの、あなた自身も気が付いていない本来の心の状況と現状に溝が生まれ始めます。
そんな自分はダメだ・・・となり始めるとあっという間に、自己嫌悪や自分責めのループに陥ってしまいます。
これは思考のクセですが、あなた自身がこの思考のクセから一人で抜け出すのは難しいハズです。
もしすでに抜け出しているのなら、自分を責めるクセやいつもモヤモヤしていてツラい・・・という悩みはないからです。
【思考のクセは卒業できる】
ここまでお読み頂いていると、
思考のクセは抜け出せないのか?
やっぱり自分はダメなのか・・・?
そんな風に自分にダメだししたり卑下してしまうかもしれませんが、大丈夫です。
思考のクセは卒業できます。
その一つがこちらの方法。
①自分の気持ちに丁寧に寄り添う。
②気持ちの中に含まれるあなたの解釈や捉え方、そこから生まれている気持ちを俯瞰して分析する。
③俯瞰していくと見えてくる、思考のクセ・行動パターンを自分で知る。
④本当はどうしたいのか?何を満たしたいのか?に気が付く。
⑤それに合う行動を考え、実行する。
⑥行動の結果どうなったのか?フィードバックと修正。
この①~⑥を繰り返していくことで、少しずつ変化をしていきます。
ただ、やはり一人では限界があります。俯瞰するというのは一筋縄ではいきませんし、元々の思考クセから生まれる自分責め・自己否定を悪化させる危険もあります。
また俯瞰するためには、思考のクセや捉え方に気が付くことが必要ですが、思考のクセや捉え方は脳のクセ。今まで生きてきた経験の中から生まれたクセに対して、一つずつ寄り添いゆるめていくことが必要になります。
だから、心のプロの伴走・サポートが安全で大切です。
【まとめ】
・自己啓発はすでに心のモヤモヤなどがなく、目標・なりたい未来像がハッキリしている人に合う
・「どうせ自分なんか」「やっぱり自分は・・」という思考のクセや捉え方は卒業できる
・思考のクセや捉え方を変えていくのは一人よりも、心のプロの伴走・サポートのもと行うほうが安全。
心の状態にはタイミングがあります。
いまあなたに必要なのは、すぐに目標に向かって突き進んでいくことなのか?
それとも、「自分なんか」という気持ちになってしまう思考のクセ・捉え方に対して、心をゆるめていくことを大切にした方がいいのか?どちらでしょうか。
あなたに合う心へのアプローチを活用して、望む未来へ一歩ずつ進んでいきましょう。