周りの顔色を伺ってしまい、自分の気持ちを飲み込んでしまう。結果、Noと言いたいのに引き受けてしまったり、やりたいことを思う様にできない。というご相談をよく頂きます。
自分の気持ちを伝えられたり、自分の好きな事ややりたいことを堂々とできたら、あなたはどんな風になりますか?今のあなただからこそできる、周りの顔色を気にせず過ごせるようになるポイントがあります。
【相手を優先してしまう心の持ち主】
周りの顔色が気になると思うように動けない。やりたいことができない。自分の意見が言えない。自分の考えが何なのか?自分が何をしたいのかさえわからなくなってしまう。だから、これからは周りの顔色を気にせず過ごしたいんです。
心弛び(こころゆるび)講座を受講されている方を始め、ご相談にいらっしゃる方達から多く聞かれる悩みの一つです。
ご本人が自覚しているだけなく、周りの人からも『もっと自分の意見を持て!』、『あなたの考えをちゃんと伝えて』、『あなたはどうしたいの?』と言われることもあり、余計に悩んでしまうのですよね。
このようにある一面からだけを見ると自分の意見がなかったり、しっかりしていない。いつも誰かに合わせているように見えるかもしれません。
でも本当にそうでしょうか?
お話を伺っていくと、自分がこの場で意見を言わなければ丸く収まるような気がする感覚や、相手に譲ることで相手が喜んでくれるからその時はそれでいいのかな?という気持ちになってしまう。相手に頼むのが申し訳なくて・・・ということもあるとのこと。
つまり相手の顔色を気にされる方は、相手を優先してしまう優しい心の持ち主です。
その優しさから無意識のうちに自己を抑え込んで、時に自分を否定してしまうから心が苦しくなっているのです。
では、どうしてこのような心のクセを持ってしまったのでしょうか?
【うまくいった経験・良かったことに気が付くことが大切】
あなたが周りの顔色を気にするようになったキッカケは何ですか?
そのキッカケから、顔色を見るようになって何かうまくいった経験や良かったことはありませんでしたか?
例えば、
マンガを読むのが好き。だけど親からはマンガを読むことを禁止されています。ベッドと壁の間にこっそり隠して、親が部屋に入ってこない時間にコソコソと読むようになった。この頃から特に親の顔色を気にして過ごすようになってしまった女の子がいます。
禁止になったキッカケは、マンガを読んでいることで塾の宿題ができなかったり思う様に成績が伸びなかったから。マンガではなく勉強するように!と親に言われてしまい、さらにその時の成績も悪くて女の子自身も悪いことをしている気持ちになってしまった。親の様子からもこのまま家に置いてもらえないのでは・・・と思うほど恐怖を感じてしまった。
そこから女の子はマンガをこっそり読む代わりに、勉強もするようになり塾の宿題もこなして上のクラスにも行けた。希望の学校にも合格できた。親にも認められて、家の中に居場所を見つけることができた喜びと安心感を持った。
だけど、大人になっても周りの顔色を気にして自分のやりたいことができなくて、仕事にもやりがいを感じなくてもう面倒くさい・・と生きる楽しみもなくなってしまった。
そんな女の子がいたとします。この女の子の場合ですと、
・顔色を気にするようになったキッカケ:
⇨マンガを読んでいたため塾の宿題ができず成績も悪い。家に置いてもらえないのではと思うほどの恐怖を感じたため。
・顔色を気にするようになったからこそ、うまくいったことや良かったこと(良い報酬)
⇨塾の宿題ができるようになり、塾のクラスが上のクラスになった。希望の学校に合格した。親に認められた。家の中に居場所を見つけられた喜びと安心感を得た。
イヤな記憶の中にこうしてうまくいったことや良かったことが隠れていると、顔色を気にしたことで得たよい報酬を脳が記憶し、その後も同じように顔色を気にして過ごすようになっていきます。
つまり、あなたが周りの顔色を気にせず過ごしていきたい!という場合は、その結果、うまくいった経験や良かったことにご自分で気が付くことが大切になります。
そして顔色を気にするようになったあの頃のあなたを、今の大人になったあなたが癒してあげることが必要です。
怖い思いをした、悲しい気持ちだった、あの頃に感じまたままの気持ちを否定せず、今のあなたが「もう大丈夫だよ」と声をかけていきながら癒していくことで、少しずつ周りの顔色を気にせず過ごせるようになっていきます。
【まとめ】
・周りの顔色を気にする人は、相手を優先してしまう心の持ち主。
・周りの顔色を気にしてきたからこそ、うまくいった経験・良かったことに気が付くことが大切。
・顔色を気にするようになったあの頃のあなたを、今のあなたが癒してあげる。
一つずつ紐解きながらあなたの心がゆるんで、周りの顔色を気にせずご自分の好きなことをしたり、自分の気持ちを言葉で伝えていけるキッカケになれば幸いです。
また、思い出すだけで涙が出てしまう・苦しいという場合は、一人で頑張って対処しようとせずご相談にいらしてくださいね。
安心安全のこの場所で、一緒に取り組んでいきましょう。